2012年3月、キリングループのIT子会社、キリンビジネスシステム(KBS)とNTTデータの資本提携が発表されました。KBSの発行済み株式の49%をNTTデータに譲渡し、キリングループの情報化運営を強化する、IT業界でも先駆け的な取り組みです。狙いと現状を教えてください。
田村 2007年7月のキリンホールディングスの発足がきっかけといえるでしょう。それ以降、KBSの取り組み内容がとても幅広くなり、難易度も非常に高まってきたのです。
キリングループのITから業務まで一括支援
2013年1月にはキリンビールとキリンビバレッジ、メルシャンの事業管理会社「キリン」を設立しました。KBSやIT部門はシステム統合に加え、業務プロセスの標準化や組織の一本化の支援も求められています。
ある業務システムを開発する場合でも、グループ全体のことを考えて、速いスピードで行う必要が出てきています。
ホールディングス発足前のKBSの仕事は主に、キリンビールという1社向けでした。それに比べると、仕事の幅が広がってきています。