「私は時々、大ボラ吹きと言われる。これは大きなビジョンを持っていることの裏返しでもある。今日は新たな大ボラをもう1回吹いてみたい」─。2013年6月21日に開かれたソフトバンクの株主総会。孫正義社長の説明で最後に出てきた大ボラとは「世界一の会社になる」という実にシンプルで壮大な目標だった。3年前の株主総会でも「30年後に時価総額200兆円規模の世界トップ10入りを目指す」とぶち上げたばかり。7月にスプリント・ネクステル買収を控えていたとはいえ、無謀な印象は否めない。