Suica(スイカ)は東日本旅客鉄道(JR東日本)が運営するICカード型の乗車券・電子マネー。自動改札機やレジの決済端末にカードをタッチするだけで精算が完了する。携帯電話・スマートフォンに内蔵した「モバイルSuica」もある。

 Suicaのサービス開始は2001年11月で、当初は東京近郊区間424駅で利用できた。その後、利用可能範囲を拡大したり、私鉄や他のJR各社との相互利用を推進したりした。

 2013年3月に全国規模でのICカード相互利用が始まったことで、北海道から九州までの約4300駅、バス約2万1000台で利用可能になった。その後も利用可能な駅・バスの数は増え続けている。Suica電子マネーは、駅構内店舗に加えて、大手コンビニエンスストアやイオングループなどを含む約24万店舗(2013年10月末時点)で使える。

 JR東日本は、Suica利用履歴の膨大な「ビッグデータ」をマーケティング活用する取り組みに積極的だ。しかし、利用者への説明などが不十分だった点が批判されることもある。