偶然、10代の少年とFacebookで友達になりました。知人のお子さんだったというのがきっかけですが、Facebook経由で知る彼のネットは私が経験したことのない世界です。

 旅行で撮った写真を公開するといった使い方はもちろんですが、Facebookへの書き込みでLINEとパズル&ドラゴンズ(パズドラ)のアカウントをごく当然のように友人に知らせ、これら3つを使って友人とコミュニケーションを取っているのです。ネットが日常に溶け込んでいると言えばいいのでしょうか。

 スマートフォンはもちろん、携帯電話すらなかった私の10代とはまるで様子が違います。毎日のように話していたのは同じクラスの同級生だけ。流行していたゲームも、スペースインベーダーやギャラクシアンといったもので、ゲームセンターまで行かなければ遊べないものでした。

 「LINEの登録ユーザーが3億人突破、2014年中に5億人目指す」という記事を読んでいて、ふっと彼のことを思い出しました。LINE増加の原動力はアジアをはじめとした海外と、彼のような若者のはずです。

 ITが身近になった結果、プログラマーを志す10代も増えている気がします。過去一週間にITproでも二度、10代のプログラマーを紹介しています。「現役灘高生のLisperがイベントに登壇、『中学生にもLispを広めたい!』」と「アプリを継続して開発するために起業しました---高校1年生が会社を設立」です。

 高校生のころ、会社を設立するなんて考えてこともありませんでした。10代が使い、作るネットの世界は、身近にある知らない世界のようです。これこそが未来なのでしょうが。