「まさかIT大手連合が落札し損ねるとは…」。調達に関わった関係者は驚きを隠さない。2013年11月12日に社会保障・税番号(マイナンバー)制度の中核となる「情報提供ネットワークシステム」などの調達仕様書を内閣官房が公開したが、それに先立つ中間サーバーのソフトウエア設計・開発を同月8日、NTTコムウェアが落札したのだ()。落札額は9億8470万円。次点は11億5000円のNECで、事実上は富士通、日立製作所との共同入札とみられる。

表●マイナンバー関連システムの主な調達案件
表●マイナンバー関連システムの主な調達案件
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