ASEANでは国民所得がシンガポールに次いで2番目に高いマレーシアが、ICT産業の発展に積極的に取り組んでいる。国策として「CCI(コミュニケーション、コンテンツ、インフラ)」の強化を掲げており、2013年5月には通信マルチメディア省が設置された。日本のICT企業の誘致にも注力しており、税制や労働ビザの面など多くの施策を打ち出してアピールしている。ASEANの中核としての位置づけだけでなく、イスラム国家なので中東への玄関口としても期待できるという。

 今、マレーシアで何が起こっているのか、日本のICT企業とマレーシアは今後、どのような連携を取れる可能性があるのか。さまざまな視点で分析してみた。

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