営業増益の日立製作所と富士通に対し、NECとNTTデータは営業減益になるなど、大手ICT企業の2013年度上期(4~9月)の連結決算は対照的な結果となった。日立は「情報・通信システム」が順調で業績を牽引した。営業利益は313億円と前年同期比で15.1%増だ。富士通も主力の「テクノロジーソリューション」が伸びた。一方、NECではソリューションの受注は想定を上回るも、携帯電話事業の見直しが大きく響いた。「テレコムキャリア」「システムプラットフォーム」の事業でも営業利益が落ち込んだ。NTTデータでは、大規模な不採算案件が6件も発生。この影響で営業利益は同91.3%減の26億円になった。いったい何が明暗を分けたのか、各社の業績発表に基づき分析してみた。

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