Surface Pro 2は、マイクロソフト独自のタブレット「Surface」シリーズの第2世代モデルだ。

Surface Pro 2
Surface Pro 2
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キックスタンドによる独特のシルエットが特徴
キックスタンドによる独特のシルエットが特徴
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 Surface Pro 2は2013年6月に国内で発売された「Surface Pro」の後継モデルとして、10月25日に発売された。外観は「Surface 2」と同じタブレット型だが、x86プロセッサとWindows 8.1 Proを搭載し、これまでのWindowsデスクトップアプリや周辺機器の多くを利用できる点が異なる。Windowsタブレットによく見られるAtomプロセッサではなく、UltrabookなどのノートPC製品と同じ高性能なCoreプロセッサを搭載する点が特徴だ。

 第1世代のSurface Proには、タブレット型にも関わらずバッテリー駆動時間が約4時間半という、大きな弱点があった(関連記事)。しかしSurface Pro 2では第4世代のCoreプロセッサを搭載したことで、この点で大幅な改善が期待できる。

 今回はこの「Surface Pro 2」を詳しくレビューする。

国内モデルはストレージ容量により3種類、価格はクラス最安

 今回評価するSurface Pro 2の仕様を以下に示す。詳細は日本マイクロソフトのWebサイトを参照していただきたい。

CPU:Intel Core i5-4200U 1.6GHz
メモリー:4GB
ストレージ:128GB SSD
GPU:Intel HD Graphics 4400
ディスプレイ:10.6インチ・フルHD・タッチ対応・ペン対応
OS:Windows 8.1 Pro(64ビット)

 Surface Pro 2の製品構成はストレージ容量により128GB/256GB/512GB版の3種類となっている。海外ではこれらに加えて64GB版も存在するが、日本では128GB以上のみが販売されている。

 評価機のパーティション構成は、Cドライブに113GBが割り当てられており、空き容量は98GBだった。Surface Pro 2にはSkyDriveの200GBの容量を2年間無料で利用できる権利が含まれており、これを併用することで、一般的な利用ではそれほど大きなSSD容量は必要ないだろう。もしローカルのストレージとして大容量が必要な場合は、256GBや512GBモデルを検討したい。

 搭載メモリーは、Surface Pro 2では128GB版が4GB、256GB版と512GB版が8GBとなっている。8GBあれば、64ビット版のWindows 8.1 Proを余裕を持って利用できる。本格的にメインマシンとして活用したい場合は、価格とスペックのバランスから見て、8GBメモリー・256GB SSDのモデルが良いだろう。

 注目すべきは本体価格だ。国内モデルでは128GB版が9万9800円、256GB版が12万9800円となっている。いずれもOffice Home and Business 2013をバンドルした最新PCとして、かなりの低価格だ。似たような位置付けの製品としてソニーのCoreプロセッサ搭載タブレット「VAIO Tap 11」があるものの、キーボードが別売りであることを考慮しても、類似構成で比較するとSurface Pro 2のほうが数万円は安い。

 また、法人向けモデルはOfficeを搭載しない代わりに参考価格が2万円安く、256GB版は10万9800円、512GB版は15万9800円となっている。