楽天の三木谷浩史会長兼社長やケンコーコムの後藤玄利社長らが参加した、医薬品のネット販売規制に反対する記者会見に行ってきました(関連記事:「産業競争力会議を辞任」、市販薬ネット販売一部制限の政府方針に三木谷楽天社長)。ケンコーコムの後藤社長らは訴訟も視野に入れています。

 「バカな規制」「規制改革ではなく規制強化。真逆の方向だ」「目を覚ましてほしい」「あまりにも不合理」「最高裁で勝ってもゾンビのようによみがえってくる」。会見場で、一部医薬品のネット販売を規制するという政府の方針について、三木谷社長からは次々に厳しい言葉が飛び出しました。記者会見でこれだけ強い言葉を聞いた記憶はあまりありません。

 印象に残ったのは、「失望と言うよりあきれています」という言葉です。三木谷社長はネット販売規制について、「今後、日本経済、社会がITをどう使っていくのかが一番重要なポイントなのに、こんな小さなことが突破できないようではダメだ」とも話しました。

 三木谷社長の言葉が正しいかどうかは歴史が証明するでしょうが、ネットでの医薬品販売規制は思った以上に大きな問題を我々に突き付けているのかもしれません。