変化で生じる社員の痛みを癒せ

 企業を取り巻く環境の変化はめまぐるしい。この変化に対応するために、企業が方針を掲げ、それに合わせた施策を推進していくだけでは不十分。大きな変化に適応できない社員の心の痛みを癒すことが重要だ。本書はそう警鐘を鳴らす。

 初版が出されたのは1991年のこと。それ以降、リストラや非正規雇用の拡大、リーマンショックや東日本大震災と、乗り越えるべき大きな変化が相次いでいる。社員のメンタルケアを重視する企業も増えていることから、絶版だったものを今年復活させた。社員がマイナスととらえがちな変化をプラスにする方法やカウンセリングの手順など、具体策が多く参考になる。

なぜなぜ分析 管理


[新版]アフターショック
ハリー・ウッドワード/スティーブ・バッコルツ 著
崎山 千春 訳
ダイヤモンド社発行
1470円(税込)