タブレット市場を開拓したアップルの「iPad」がモデルチェンジを実施した。9.7型液晶を搭載する「iPad Retinaモデル」は、新たに「iPad Air」の名称を採用するとともに、本体の薄型化と軽量化を図った新デザインのボディーに一新。7.9型液晶を搭載する小型モデル「iPad mini」は、待望のRetinaディスプレイを搭載した「iPad mini Retinaディスプレイモデル」が登場した。

11月1日に販売が始まる9.7型液晶搭載タブレット「iPad Air」。実機を手にすると「おっ」と思わせるようなさまざまな改良が施されている
11月1日に販売が始まる9.7型液晶搭載タブレット「iPad Air」。実機を手にすると「おっ」と思わせるようなさまざまな改良が施されている
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 価格.comなどの口コミ情報サイトでは、「アッと驚くようなサプライズがなかった」「想定の範囲内の改良。アップルらしい新機軸がなくて残念」といった辛口な意見が目立つ。確かに、これまで多くの革新的な製品を世に送り出してきたアップルの新製品としては、サプライズに欠けていたといえる。しかし、iPad Airの実機を手にすると、「おっ」と思わせる進化が随所に感じられた。

 “アッと驚く変化”から“おっと思わせる進化”に舵を切ったiPad Airは買うに値する製品なのか、見ていくことにしたい。