O2Oは、オンライン・ツー・オフライン(Online to Offline)の略。ネット(オンライン)を利用している消費者をリアル(オフライン)の店舗に呼び込み、購買行動につなげることを意味する。「クリック&モルタル」と呼ばれるなど、以前からネットとリアルを連携させる動きはあったが、スマートフォンの普及やソーシャルメディアの拡大で格段に進化したといえる。

 たとえばスマホのGPS機能を活用すれば、店舗に近づくと自動的にスマホに特売情報や電子クーポンを配信することが可能になる。会員データベースで性別や年齢層といった属性を蓄積し、該当者に最適な情報を送信することで来店率はさらに高まるだろう。

 大手スーパーマーケットやデパート、コンビニエンスストア、ファッション関連の店舗など既に多くの企業がO2Oを導入して、大きな効果を上げている。オンラインとオフラインをどう連携させるか、知恵比べの時代に入っている。