「なぜなぜ分析」は、しっかりとした理屈のもとに原因追究、および、再発防止策を導くものです。従って、その分析で使われる表現は、原因追究や再発防止に結び付くものでなければなりません。

 人は誰しも言い訳をしたがるものですが、その言い訳を許してしまうと、次に続かなくなってしまう例を今回は紹介します。

<間違った「なぜなぜ分析」>

 上記のように「めったにない作業だった」というのを「なぜ」で出してしまうと、この後の原因追究や再発防止策が出てこなくなります。

 また、このような言い訳の「なぜ」を出してしまうと、さらにその言い訳を正当化する「なぜ」が出てきてしまうことが少なくありません。

 それでは一体、どのように修正すればよいのでしょうか。

<修正案-その 1->

 そもそも「作業内容が明確でなかった」というのは、非常に曖昧な表現とも言えることから、その部分から修正してしまうやり方もよいでしょう。