今から数時間後、米国でアップルが新型iPadなどの発表会を開きます。

 世界中の注目が集まるのも当然のこと、スマートフォン普及の大波が続く中で、パソコンからタブレットへの移行が予想を超えた勢いで進んでます。ITproで公開した「2013年の世界PC出荷台数は11.2%減、タブレットは53.4%増、Gartner予測」を読むと勢いが分かります。

 この記事によると、2013年のパソコンの世界出荷台数が前年比8.4%減の3億2200万台の予測に対し、タブレットは前年比53.4%増の1億8400万台です。特に興味深いのは、「2013年におけるコンピューティングデバイスの出荷台数をOS別に見ると、『Android』が8億7991万台で最も多く、全出荷台数に占める割合は38%になる見通し。この後『Windows』の3億3155万台(シェアは14%)、『iOS/Mac OS』の2億7194万台(同12%)、『BlackBerry(RIM)』の2310万台(同1%)」の部分でしょう。

 マイクロソフト対アップルという視点で見れば、Windows95との戦いに敗れ、Macのシェアが低迷したパソコンの時代には考えられなかった数値です。Macの全盛期でさえ、パソコン市場でのアップルのシェアは20%に達してなかったはずです。Androidがどこまで強いのかは重要なテーマですが、個人的には両社の戦いの行方が気になります。

 発表会を待って、アップルの新製品は戦いをさらに有利に進める魅力を備えるものなのか、「デバイスとサービスの会社」と自らを呼び始めたマイクロソフトのSurface 2を見直すことになるのかから、改めて考えたいと思っています(関連記事:「第1世代から大きく進化、『Surface 2』」はPC市場に本格参入できるか)。

 もちろん、ITproでは新型iPadに関する記事をお届けします。ご期待ください。