写真1●Toshiba Total Storage Platform(写真:新関雅士)
写真1●Toshiba Total Storage Platform
(写真:新関雅士)
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 ITpro EXPO AWARD 2013で優秀賞を受賞した東芝の「Toshiba Total Storage Platform」は、特徴の異なる3種類のストレージ製品と、それらを制御するコントローラで構成されたストレージシステムだ(写真1)。用途に応じたストレージ製品を選択することで、性能と容量のバランスがとれたシステムを構築できる。

 3種類のストレージは、(1)フラッシュアレイストレージ「FL6000」(写真2)、(2)ディスクアレイストレージ「SC3000」(写真3)、(3)ニアラインストレージ「NL3000」(写真4)。(1)FL6000は最大100万IOPS(IOPSはディスクが1秒当たりに処理できるI/Oアクセスの数)という性能の高さが特徴。(2)SC3000は従来のミッドレンジモデルと同等の性能および容量で、(1)や(3)ほどの性能や容量を必要としないケースに向く。(3)NL3000は大容量が特徴で、最大1392T(テラ)バイト(ハードディスクドライブ348台搭載時)の記憶容量を持つ。さらに、ハードディスクを筐体の奥行き方向に並べて収容する構成にしたことで、従来の約1/3の省スペースを達成した(写真5)。

写真2●フラッシュアレイストレージ「FL6000」
写真2●フラッシュアレイストレージ「FL6000」
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写真3●ディスクアレイストレージ「SC3000」
写真3●ディスクアレイストレージ「SC3000」
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写真4●ニアラインストレージ「NL3000」
写真4●ニアラインストレージ「NL3000」
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写真5●NL3000の内部
写真5●NL3000の内部
ハードディスクを筐体の奥行き方向に並べて収容したことで、省スペースを実現。
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 これらは用途に応じて、単体で利用することも、複数を組み合わせて利用することもできる。例えば、大量のデータを収集し分析するようなケースでは、高性能なFL6000と大容量のNL3000を組み合わせる、といった具合だ。この組み合わせによって2.6ペタバイトのストレージシステムを実現できる。