Windows 8.1のスタートアップ画面
Windows 8.1のスタートアップ画面
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 いよいよ今週はWindows 8.1の一般向け発売が開始される。Windows XPからの移行先としてWindows 7を選ぶパターンが多いようだが、もし、今からでも併行して検証を進められるのであれば、Windows 8.1も候補のひとつとして考えてみたい。

 これまでの業務で使われるWindowsでは、新しいバージョンの導入時にはService Packが公開されてからという方針をとることが多かった。真新しいバージョンでは何が起こるかわからないが、一定期間のバグフィックスや脆弱性の修正をまとめたService Packが出たあとのタイミングなら、ある程度安心して導入ができるからだ。

Windows 8.1はWindows 8のSP1

 Windows 8.1は、Windowsの新しいバージョンであると同時に、Windows 8のService Packであると考えることもできる。実際、Windows 8が出てから11ヶ月後という短期間での発売なので、Windows 8はService Packも出ていない。アップデートが無償であることからも、まさに、SP1とだといってもよさそうだ。

 マイクロソフトは、一般的にService Packで新しい機能を追加しないが、今回は、それなりに新機能の搭載はあり、それらに関しての懸念はある。だが、当然、Windows 7よりもサポート期間は長いし、今後の計画もたてやすい。Windows 7とWindows 8.1の双方でXP環境の移行を検証し、特に違いがないのであれば、Windows 8.1を選ぶというのはどうだろう。

 実際には、OSそのものが変わること以上に、IEのバージョンが上がることによる不具合のほうが多いかもしれない。ただ、Windows 7にとどめるか、Windows 8.1で行くかにかかわらず、双方での検証を進めておくことの経験は、将来の移行にも必ず役に立つはずだ。そんな余裕はないというのも理解できるが、先回りしておくことは重要だ。

 Windows XP終了まであと25週。

山田 祥平(やまだ しょうへい)
フリーランスライター
1980年代、NEC PC-9800シリーズ全盛のころからパーソナルコンピューティング関連について積極的に各紙誌に寄稿。Twitterアカウントは @syohei