NTTドコモは、大手3キャリアの中では最後となる2013年10月10日に発表会を開催し、冬春モデルのスマートフォンなど合計16機種と関連サービスなどを発表した(写真1、関連記事:NTTドコモが2013年冬春モデルを発表、ドコモメールやdocomo IDの方針にも言及写真で見る「Xperia Z1 f」などNTTドコモの2013年冬春モデル)。

写真1●NTTドコモが2013年冬春モデルを発表
写真1●NTTドコモが2013年冬春モデルを発表
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 2013年夏モデルで話題となった「ツートップ」戦略は影を潜めたものの、美しさや防水、電池の持ちといった観点で選んだAndroidスマートフォンを「おすすめ3機種」と位置付けた。新サービスでは、ネットワーク、端末、OS、そしてキャリアに制限されないという「4つのフリー」を提唱したことに注目したい。

 最終回となる今回は、NTTドコモの発表会を振り返ってみよう。

iPhoneに翻弄されつつも多数のラインアップを提供

写真2●iPhone発売直後にも関わらず全16機種もの端末がそろった
写真2●iPhone発売直後にも関わらず全16機種もの端末がそろった
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 9月20日、NTTドコモは同社初となるiPhoneを発売した。これに伴い社内でも大きな混乱が発生しており、冬春モデル発表会の準備や新サービスの開発が遅れるなど、スケジュールの見直しを余儀なくされたという。

 このような混乱を乗り越え、蓋を開けてみれば合計16機種もの新製品が並ぶ結果となった(写真2)。NTTドコモ広報は否定するものの、まるでiPhoneの発売が土壇場で頓挫した場合を想定していたかのような、豪華なラインアップという印象を受けた。