9月30日のソフトバンクモバイルを皮切りに、10月2日にKDDI、10月10日にはNTTドコモと、国内の携帯電話事業者が相次いで2013年冬モデルの新製品を発表した(写真1)。
今回の冬モデルで注目したいのは、各社の新商品や新サービスもさることながら、9月20日に国内3キャリアから新iPhoneが発売された後の、初めての発表会であるという点だ。特に、長らくiPhoneの発売が期待されていたNTTドコモが参入を果たしたことで、各社の対抗策が注目されるところだ。
果たして“iPhone横並び”時代に国内市場はどのように変化していくのだろうか。第1回となる今回は、各キャリアの発表内容を比較しながら大きなトレンドを見ていこう。
端末数を絞り込んだソフトバンク、ドコモとKDDIは充実
各社が発表した冬モデルのラインアップを眺めてみると、端末数を絞り込んだソフトバンクモバイルとは対照的に、KDDIとNTTドコモが豊富なラインアップをそろえてきた点が印象的だ。
ソフトバンクモバイルは、NTTドコモが2013年夏モデルで採用した「ツートップ戦略」を引き合いに出し、もはや端末を20も30も発売する時代ではなくなったと分析。競争の軸はネットワークやコンテンツ、サービスに移ったと宣言した(写真2)。