イノベーションを生み出す鍵
著者は新たな技術の潮流として「4+1の力」を挙げる。これはソーシャル、モバイル、クラウド、ビッグデータに、モノのインターネットを加えたもの。著者はこれが革新的な価値やサービスを生む鍵になると指摘する。
例えば、ソフトバンクは約10万台のスマートフォンを対象にデータ通信のテストを実施。つながりにくい地点を中心に基地局を設置することで、設備投資を最適化したり、顧客満足を高めたりしているという。本書ではソフトバンクだけでなく、トヨタ自動車など数多くの実例を盛り込んでいる。
後半部では社内システムや組織マネジメントにも触れており、単に事例を紹介するだけでない体系的な一冊になっている。
ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦
大元 隆志 著
翔泳社発行
1890円 (税込)
- ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦 (日経コンピュータ,2013年9月10日)