小江戸らぐは川越を中心に活動するLinuxユーザーグループ。活動報告集を制作しコミックマーケットに出展するなど、活発に活動している。メンバーそれぞれが楽しむことを大切にゆるく活動、今年で11年目になる。

小江戸らぐ
小江戸らぐ
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 「小江戸」は埼玉県川越市の別名。「らぐ」は「LUG」、すなわち「Linux Users' Group」の略だ。小江戸らぐは川越を中心に、メーリングリストやIRCなどでの情報交換、月1回のオフ会、全国各地で開催されるオープンソースカンファレンスへの出展などの活動を行っている。メーリングリスト登録者数は300人を超える。

コミケに出展

写真1 活動報告集「Linux User 2013夏」
写真1 活動報告集「Linux User 2013夏」
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写真2 オープンソース(アン)カンファレンス2013 川越
写真2 オープンソース(アン)カンファレンス2013 川越
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 8月12日には、年2回発行している活動報告集の最新刊「Linux User 2013夏」を携えてコミックマーケットに出展した。コミケへの出展は、毎年夏と冬、当選している限り続けている年中行事だ。「Linux User 2013夏」の特集記事は「SlackwareベースLive Linuxをつくってみた」。SlackwareベースLive Linuxを収録したCD-ROMも作成し、付録につけた。

 そのほかの記事も「USBメモリーにMultibootUSBを試してみた」「ardinoでWebカメラコントロール」など、メンバーがそれぞれの興味でOSSを遊び倒した楽しげなタイトルが並んでいる。

 これらの多くは、毎月のオフ会でメンバーが発表した内容をベースにしたもの。小江戸らぐとは言いながら、オフ会は東京で開催することが多い。

 8月17日に開催した「オープンソース(アン)カンファレンス2013 川越」は、東急東横線が地下鉄副都心線や東武東上線と接続して横浜と川越が直通になったことを記念しYLUG(横浜Linux Users' Group)と共催。集まった約50人は生ビール片手に川越やきそばを味わいながら、ライトニングトークを楽しんだ。

11年目に突入

 小江戸らぐの設立は2002年。今年で11年になる。

 「小江戸らぐは、メンバーがLinuxを通じて楽しむ時間を少しでも長く共有するため、自分はどうすればいいのか考えるというメンバー個人のルールに基づき運営されています」と中心メンバーの羽鳥健太郎氏は言う。そのため、あえてグループとしてのルールは最小限にしている。この「楽しさ」を中心に据えたゆるい活動が、長続きの秘訣かもしれない。

小江戸らぐホームページ
http://hatochan.dyndns.org/koedolug/