今回の調査では、全26部門で顧客満足度をランキングした。ランキング表を前にすると、得てして順位ばかりに目が奪われがちだが、それだけではもったいない。データを役立てるためのポイントを図6に示した。
特に参考にしてほしいデータの一つが、評価項目ごとのスコア(点数)である。総合満足度が1位であっても、ある評価項目については著しく評価が低い場合がある。顧客がその評価項目をどれくらい重視しているかは「重視度」のスコアとして示した。
「継続意向度」も要チェックだ。これは、今後もそのITベンダーの製品・サービスを使いたいかどうかを指標化したもの。顧客満足度が1位でも、継続意向度が高いとは限らない。「満足しているけれど、その製品にこだわりはない」といったケースが当てはまる。
こうした分析を通して、ユーザー企業は自社のIT戦略に合ったITベンダーを見つけてほしい。ITベンダー側は、強みをさらに伸ばし、弱みを克服するヒントを見つけていただきたい。第3回の「求む!“熱血”パートナー」で紹介する、回答企業の“生の声”も参考にしてほしい。