ニコンのスキャナー用ソフトのダウンロード画面。対応OSはWindows Vistaまで。Windows 7/8では利用できない
周辺機器の場合、ドライバが最新のOSに対応していないこともある
ニコンのスキャナー用ソフトのダウンロード画面。対応OSはWindows Vistaまで。Windows 7/8では利用できない
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 Windows XPのサポート終了とともに、サードパーティ製の各種デバイスのドライバ提供についてもサポートが終了する可能性がある。最新OS用のドライバが提供されていればいいが、XPまでのサポートであったりすると困ることになる。また、ドライバの提供そのものが行われなくなってしまうかもしれない。万が一に備えてXP用のドライバはきちんと確保しておいたほうがよさそうだ。

 個人的に過去に困った事例として、ニコンのフィルムスキャナ用のユーティリティがある。Vistaまでのサポートで、しかも、32ビット版のみということで、XPからVista、7、8とOSをバージョンアップしていく中で、フィルムスキャナだけが使えなくなってしまった。そうそう頻繁に使うデバイスでもないので、ほぼ新品同様のまま放置してあるが、手元には未スキャンのフィルムがそれなりに残っているだけに残念な想いをしている。

 それなりに高価だったこともあるが、趣味的要素の強いデバイスなので、あきらめもつくし、場合によっては業者を頼る手もある。ネットワークは関係ないので、専用に古いノートパソコンをスタンドアロンで使うという方法も残されている。だが、業務に使うデバイスではそういうわけにはいかない。その場合、新たなデバイスの選定も視野に入れた移行作業が必要だ。

データも確認!独自フォーマットの場合は対応できないことも

 用途が同じデバイスを新規に導入する場合、過去に使っていたデバイスとのデータ互換についても考慮する必要がある。汎用フォーマットでデータを保存している場合はつぶしもきくが、独自フォーマットの場合はお手上げだ。

 変換ユーティリティを探せば、これまたXPでしか動かないというケースもある。デバイスによっては、動かないのはインストーラだけで、そこをうまくだませば、新しいOSでも動く可能性はある。もちろんサポート外になってしまうが、背に腹は代えられない。暫定措置としては試してみる価値はありそうだ。だが、OS同様にサポート外であることには違いない。いつまでも使い続けるのは避けたい。

 Windows XP終了まであと27週。

山田 祥平(やまだ しょうへい)
フリーランスライター
1980年代、NEC PC-9800シリーズ全盛のころからパーソナルコンピューティング関連について積極的に各紙誌に寄稿。Twitterアカウントは @syohei