
Linuxでコマンドの使い方を学ぶ「日経Linuxコマンド教室」で教える水口先生。授業が終わったところで、すかさず生徒たちから質問が飛んでくる。今日は、かすみちゃんがディスクの使用量に制限をかける方法を尋ねてきた。
水口 今日の授業はここまでにするよ!これから花火見にいくから先に帰るね!
かすみ またですか?私も夏らしいことしたーい。1つ質問があるのでちょっと待ってください。
水口 ん?ちょっとだけね(笑)
かすみ 最近、保存しているファイルが増えてきて、ディスクの空き領域が少なくなってきたんです。
そこで、あるユーザーに対してディスク使用量を制限したいんですけど、どうすればよいですか?
水口 そういうときは、「quota」コマンドを使えばいいんだ。早速やってみよう!Ubuntuでコマンドを操作するには、左上の「Dashホーム」をクリックしよう。検索窓に「端末」と入力するとアイコンが出るので、それもクリックして起動させてね。

水口 一般的にディスク容量を制限する場合は、quotaが使われるんだけど、quotaに関するパッケージがインストールされている必要があるため、まずはインストールしてみよう。
$ sudo apt-get install quota 

かすみ できました!
水口 あと「/etc/fstab」の中で、対象とするパーティションに対して制限するためのオプションを記述する必要があるんだ。例えば、「/home」をユーザー単位で制限(usrquota)したいとする。
$ sudo vi /etc/fstab
/dev/sda1 /home ext4 defaults,usrquota 1 2
水口 記述した後、これを有効にするには、マウントし直す必要がある。
$ sudo umount /home
$ sudo mount /home 
水口 正常に設定されたかを確認するために「mount」コマンドを実行する。
$ mount
/dev/sda1 on /home type ext4 (rw,usrquota)
水口 次にディスク使用状況を保存するための記録ファイルを作成しよう。「quotacheck」コマンドを使用する。
$ sudo quotacheck -mu /home
$ ls /home
aquota.user