NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの3社は2013年9月20日午前、米AppleのiPhone新機種である「iPhone 5s」と「iPhone 5c」の発売イベントを開催した。2社を後追いする格好で、今回から新たにiPhoneの販売に踏み切ったNTTドコモのイベントには、加藤薫社長が渡辺謙さんや堀北真希さんといった大物タレントとともに参加(写真)。「本当にお待たせいたしました」と挨拶した。
iPhoneの取り扱いでNTTドコモに追われる立場となったKDDIのイベントでは、iPhone 5c/5sが新たに同社の800MHz帯のバンドに対応したメリットを田中孝司社長が強調。「同じiPhoneでもネットワークでこんなに違うことを経験していただきたい」と優位性を訴えた。
ソフトバンクモバイルのイベントには、宮内謙副社長兼COO(最高執行責任者)が登場。iPhoneの販売実績が他社より長いことで、ネットワークのトラフィック制御といった技術面、iPhoneに詳しい店員による対応などでKDDI、NTTドコモを上回っていると力説した。
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料金プランで攻勢に出るNTTドコモ
先週の9月13日午後に出揃った各社の料金プランを見ると、後発のNTTドコモは「新規/MNP」より高くなることが一般的な「機種変更」の料金体系を「新規/MNP」と同じにしたうえで、iPhone 5cの16GB/32GBモデルを実質負担額0円にするなどの攻勢に出ている。
これに対して、KDDIはiPhone 5cの新規契約時に最大1万円のキャッシュバックを実施するなどの対抗策を打ち出している。ソフトバンクモバイルはMNPユーザーに対する「バンバンのりかえ割」や機種変更ユーザーに対する「かいかえ割」などの各種割引制度で迎え撃つ。
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