Windows 8では、タッチスクリーンだけで文字が入力できるように、タッチキーボードや手書きボードが用意されている。実は、Windows 7にも「ソフトウェアキーボード」や「Tablet PC入力パネル」といった機能がすでに用意されてはいたが、これらはあくまでも通常のキーボードやマウスが使えないユーザーを補助するためのものだった。
しかし、Windows 8はキーボードもマウスも使えないタブレット環境に正式に対応した初めてのWindowsである。そのため、タッチスクリーンに特化した専用のタッチキーボードや日本語入力システムが搭載されることになった。
そこで今回のWindows 8道場は、Windows 8の日本語入力環境について、その操作と設定方法を解説する。
タッチキーボードで日本語を入力する
Windows 8では、専用のソフトウェアキーボードが用意されている。このキーボードは「タッチキーボード」と呼ばれ、キーボードが接続されていない状態なら入力可能な領域をタッチするだけで、画面下からポップアップする。つまり、タッチキーボードに対応したアプリであれば、起動方法を意識する必要はない。もし、デスクトップアプリなどでタッチキーボードが自動的に現れない場合は、タスクバーや設定チャームの[キーボード]ボタンをタップすれば起動することができる。
さらに、タッチキーボードのレイアウトを変更したい場合や、アプリ単位でIMEのオンオフを切り替えたい場合などは、本連載の「Windows 8のタッチキーボードを使いこなす」に詳しいので、そちらを参考にしていただきたい。
こうしてタッチキーボードが現れてしまえば、あとは入力したい文字のキーをタップすれば文字入力ができる。標準レイアウトのタッチキーボードなら、「あ」もしくは「&123」と表示されているボタンをタップすることで「半角英数」と「全角ひらがな」の入力モードを切り替えることができる。「あ」と表示されていれば「全角ひらがな」、「&123」なら「半角英数」の状態だ。日本語の入力はローマ字入力で行う(図1)。