垂直統合型システムとはハードとソフトを一体にしてメーカーが提供するシステム。サーバーやネットワークシステム、ストレージなどの既存のハードと、そのハード上で運用実績のあるOSやアプリケーション・サーバー、リレーショナルデータベース管理システムなどのソフトを組み合わせて提供する。

 既存のシステム構築と運用で培ったノウハウを利用して、ハードとソフトの整合性検証や各種パラメーター設定などを済ませた上でユーザー企業に納入する。このため運用開始までの時間を短縮し、導入費用を削減できる。

 ハードと組み合わせるソフトによって、特定の分野に向けたシステムが設計できるのも特徴だ。チューニング技術やノウハウを生かしやすいデータベース分野、仮想化やクラウド構築などにターゲットを絞った垂直統合型システムが登場している。