先日、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)に関する勉強会に参加した時のこと。30代から50代くらいの人たちが集まって、自分がかつて受けた指導について語り合うセッションがありました。その中で印象に残ったのは

「社外に連れていってもらった時、とても嬉しかった」

という発言です。

 この発言に、その場にいた全員が一斉に「そうそう!」と、うなずきました。多くの人にとって、刺激的で忘れられない経験だったのでしょう。

 私にも心当たりがあります。ヒアリングや提案といった、客先での打ち合わせの場に初めて参加させてもらった時の嬉しさ。「一人前になりつつある」という、高揚する気持ち。社内では味わえない、ワクワクドキドキした気分。背筋がシャキッと伸びるような緊張感---。

 社内で様々な指導を受け、ロールプレイなどで練習していたとしても、社外に出て、本物の顧客や取引先とコミュニケーションをする場は全く違うものでした。自分自身の「社会人スイッチ」を入れるのに、とても役立ったことを覚えています。