現ヤフーCEOが反対した成功事業

 本書は米グーグルが導入する「20%ルール」など、企業が自発的にイノベーションを起こすまでの道のりや仕組み、共通項を紹介する。

 一例が、20%ルールから生まれた、Gメールのコンテンツ連動型広告システム「アドセンス」。これはグーグルのエンジニア、ポール・ブックハイト氏が上司であるマリッサ・メイヤー副社長(現ヤフーCEO)からの指示を無視し、開発を続けたことで生まれたという。

 著者はこうした実例から、共通する「20%ドクトリン」を紹介する。それは「創造性を発揮する自由を与える」など7つ。社内の閉塞感に悩む幹部や管理職は解決の糸口が得られるかもしれない。

20%ドクトリン


20%ドクトリン
ライアン・テイト 著
田口 未和 訳
阪急コミュニケーションズ発行
1785円(税込)