Windows Azureキャッシュが新しくなり、データをメモリー内に保有することでアプリケーションの拡張性とパフォーマンスを向上できるようになりました。サーバー負荷に合わせて自動でサーバーインスタンス数を増減する「自動スケール」の機能は、CPU負荷のしきい値などによるインスタンス数の増減に対応しました。映画の前売り券などを販売する「ムビチケ」は、Windows Azureにて構築していたチケット販売ASPサービスを拡充しています。

Windows Azureキャッシュを更新、クラウドなどで利用可能に

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 2013年9月3日、Windows Azureキャッシュが新しくなりました。高速な分散型メモリーキャッシュのサービスを提供するWindows Azureキャッシュは占有で利用でき、データをメモリー内に保有することでアプリケーションの拡張性とパフォーマンスを向上できます。

 アプリケーションごとに Windows Azureキャッシュの占有インスタンスを作成する、または複数のアプリケーションで1つのインスタンスを共有する、といった方法でも利用できます。

 サイズはBasic/Standard/Premiumの3種類があり、Standard以上では名前付きキャッシュの機能などが利用可能です。現在、Windows Azureキャッシュはクラウドサービス、仮想マシン(Windows/Linux)、Webサイトで利用でき、モバイルサービスの対応も予定されています。

 なお、Windows Azureキャッシュは引き続きプレビュー機能となっています。これまでCache Servie(占有型)、In-Role Cache(クラウドサービスのキャッシュ)、Shared Cashingという3種類を提供してきましたが、Shared Cacheはサービス終了となります。

●関連情報
Windows Azure: New Distributed, Dedicated, High Performance Cache Service + More Cool Improvements](ScottGu's Blog)
Windows Azure キャッシュ](windowsazure.com)