パナソニックLet's noteの新シリーズLX。14型でブルーレイドライブを搭載。
パナソニックLet's noteの新シリーズLX。14型でブルーレイドライブを搭載。
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 パナソニックがLet's note(レッツノート)のニューモデルとしてLXを発表した。14型となる大型液晶ディスプレイを持ちながら、そのフットプリントは一般的な14型ノートPCよりも10%コンパクトだという。また、重量は14型液晶搭載で世界最軽量の1.14Kgを誇る。OSは64ビット版のWindows 8 Proだが、Windows 7 Professionalへのダウングレードが可能だ。

 スクリーンはタッチには非対応だが、XP機をリプレースするには最適な製品といえそうだ。当面の間、タッチ対応のアプリケーションを使う予定がなく、移行後の環境としてはWindows 8ではなく、あえて、Windows 7を選択するという現場を狙い撃ちしたような製品だ。最新のプロセッサで1世代前のOSを稼働させるということになるが、その快適さは申し分ない。

Windows 7の 64ビット版を選ぶなら互換性チェックを忘れずに

 新たなWindows環境への移行に際し、ちょっと悩んでしまうのが、OSを64ビットにするか32ビットにするかだ。搭載されているメモリを有効に活かすという点では64ビット版が望ましい。ただ、デバイスドライバ等のチェックは入念にしておく必要がある。利用するであろうすべての周辺機器に対して、64ビット版Windowsと互換性のあるデバイスドライバが提供されているかをチェックしておこう。

 また、Officeも32ビット版と64ビット版がある。64ビット版のWindowsではどちらのOfficeも使用できるが、マクロの互換性を保つためには32ビット版を選ばなければならない。これは、Internet Explorerでも同じことがいえる。64ビット版のWindowsには、32ビット版、64ビット版、2つのInternet Explorerが含まれているが、これも通常は32ビット版を使うようにしないと、アドオンなどで問題が出てくる可能性がある。

 64ビット版が一般的なものになってから、ずいぶん時間が経過しているので、あまり大きな問題はなさそうだが、トラブルが起こったときには、このあたりの事情も頭の片隅においておきたい。

 Windows XP終了まであと31週。

山田 祥平(やまだ しょうへい)
フリーランスライター
1980年代、NEC PC-9800シリーズ全盛のころからパーソナルコンピューティング関連について積極的に各紙誌に寄稿。Twitterアカウントは @syohei