「新システムにより“世界共通言語”で話す」

2013/09/03
山端 宏実=日経情報ストラテジー (筆者執筆記事一覧
写真●日本精工の織戸宏昌執行役IT業務本部本部長
写真●日本精工の織戸宏昌執行役IT業務本部本部長
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 ベアリング大手の日本精工は約100億円を投じ、販売・物流、生産といった基幹システムを刷新している。狙いは経営や現場の意思決定を速めること。その陣頭指揮を執るのが、CIO(最高情報責任者)に当たる織戸宏昌執行役IT業務本部本部長だ。

 織戸執行役は基幹システムの刷新に当たって、「標準化」「共通化」「共用化」の3つを重視する。「“世界共通言語”で話せるようにする」(織戸執行役)ためだ。地域や事業、製品・商品、工場といった軸でリアルタイムに分析できるようにし、意思決定を速くする。「我々の商品については経済評論家の考えではなくて、社員1人ひとりがきっちりと議論して、『何をするんだ』という意思決定をしないといけない」(同)。そのための基盤として、最新の情報システムが必要だったというわけだ。

 日本精工では毎月、世界各地の工場で10万を超える品番の製品を作っている。製品在庫でいえば、品番は20万を超える。そこで蓄積するデータを「過去1年や2年、あるいは対前年同月といったレベルではなく、5年、10年とさかのぼってみられるようにする」(織戸執行役)のも、新たな基幹システムの役割だ。

 販売・物流システムについては、東南アジア諸国連合(ASEAN)や中南米には、ほぼ導入済み。米国もこの5月末に導入を終えており、今秋に欧州、年末に日本を予定する。一方、生産については、日本はほぼ導入を終え、海外に順次展開している最中だ。

 日本精工は2017年3月期に、売上高1兆円を達成する目標を掲げる。2013年3月期の売上高は7300億円ほどで、3000億円近くの上積みが必要だ。そのために、中国を初めとしたグローバル展開を加速している。織戸執行役はCIOとして「1兆円」を支える情報システムの構築を目指す。

Profile of CIO

◆経営トップとのコミュニケーションで大事にしていること
・次に攻めるべきところよりも、ここが危ないという部分をいち早く共有するようにしている。会社がアクセルを踏んでいる時こそ、私は片足だけブレーキに乗せておかないといけないと感じている。
◆普段読んでいる新聞・雑誌
・新聞は日本経済新聞と日刊工業新聞(日刊工業新聞社)を読んでいる。雑誌については、興味に応じてランダムに購入している。以前は中国の動向が気になっていたので、「週刊東洋経済」(東洋経済新報社)をよく買っていた。スポーツが好きで「Sports Graphic Number」(文藝春秋)もよく読んでいる。
◆ストレス解消法
・スポーツ観戦。

■変更履歴
当初、3段落目で「品番は200万を超える」としていましたが、正しくは「品番は20万を超える」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2013/09/03 13:40]

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