SQL Server AlwaysOn機能にWindows Azureが正式対応したことでWindows Azure仮想マシンで稼働するSQL Serverを可用性グループに含められるようになりました。さらにWindows Azureからスマートフォンなどのデバイスにプッシュ通知を配信する通知ハブ(Notification Hub)を正式リリースしています。
Windows Azure仮想マシンでSQL Server AlwaysOn機能をサポート
2013年8月12日に、Windows Server 2012 + SQL Server 2012以降で利用可能なAlwaysOnにWindows Azureが正式対応しました。これに伴い、Windows Azure仮想マシンで稼働するSQL Serverを可用性グループ(Availability Group)に含められるようになりました。
Windows Azure仮想マシン自体の可用性を高めるためのVMバックアップはWindows Azure側で行われます。トランザクション処理を含めたデータベースの高可用性および災害対応(HADR:High Availability and Disaster Recovery)を実現するための機能強化も図られました。Windows Azure上のSQL Serverのデータベースをオンプレミス(社内設置)のSQL Serverと同様に、SQL Server AlwaysOn可用性グループの機能により、複数のデータベースによるフェールオーバー対応や複数のレプリカの保持などを含めてよりきめ細かな制御、バックアップ、管理が可能になりました。
なお、Windows Azureネットワークロードバランサーも組み込まれており、クライアント接続として1つのエンドポイントを指定することで、データベースの接続を自動でルーティングします。
●関連情報
[Windows Azure: General Availability of SQL Server Always On Support and Notification Hubs, AutoScale Improvements + More](ScottGu's Blog)
[Announcing General Availability of Windows Azure Notification Hubs & Support for SQL Server AlwaysOn Availability Group Listeners](Windows Azure Team Blog)
[High Availability and Disaster Recovery for SQL Server in Windows Azure Virtual Machines](MSDN Library)
[AlwaysOn 可用性グループ(SQL Server)](Microsoft TechNet ライブラリ)