ソニー・モバイルコミュニケーションズのスマートフォン「Xperia」シリーズが好調だ。NTTドコモから発売された「Xperia A SO-04E」は3カ月足らずで110万台を販売。世界的にも販売が上向いており、今やソニーグループ全体の業績を牽引する存在になっている。

Xperia A SO-04E
Xperia A SO-04E
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Xperia Z Ultra。国内では未発売
Xperia Z Ultra。国内では未発売
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 7月には海外で新たなハイエンド端末「Xperia Z Ultra」を発売。特にアジア諸国で高い人気を集めるサムスン電子「GALAXY Note」シリーズに対抗すべく、6.4型の大画面液晶を採用したモデルだ。海外ではすでに大きな反響を集めているというこのモデルは、なぜこのタイミングで企画されたのか。また、ソニー自身はXperia Aの国内での大ヒットをどう見ているのか。さらに、下半期に発表されるであろう新たなフラッグシップ機はどのような端末になるのか。Xperiaシリーズ全体の商品企画を統括する黒住氏、市野氏、そしてXperia Z Ultraで新たに採用された画像処理エンジン「X-Reality for mobile」の開発を担当した小坂氏に、Xperiaの過去、現在、未来について話を聞いた。

黒住吉郎
くろずみ・きちろう
94年にソニーに入社。03年からソニー・エリクソンで商品戦略やコミュニケーション戦略を担当、現在に至る。統括的な立場でXperiaのラインアップ企画に関わる
市野利幸
いちの・としゆき
2008年ソニー入社。ホームシアターの商品企画を経て、12年よりソニー・モバイルにて商品企画に関わる
小坂純一
こさか・じゅんいち
03年ソニー・エリクソン入社。05年から約3年間のスウェーデン勤務を経て、08年より 日本で「モバイルブラビアエンジン」「X-Reality for mobile」等の開発に関わる。気象予報士