konashiは、スマホ・タブレット端末を連携端末として想定したフィジカルコンピューティングのためのツールキットです。具体的な解説の前に、まずは紹介動画をごらんください。
動画に示した通り、「konashi」はスマホ・タブレットの入出力を無線で拡張可能な、いわゆる「マイコンボード」です。オープンソースとして提供されているJavaScript、Objective-C言語のライブラリによってプログラミングすることで「konashi」を制御することができます。
konashiにはどのような機能があるのか?
konashiが備える機能の一覧を表1に示します。konashiは、デジタルI/Oを8ポート、アナログI/Oを3ポート備えており、外部機器との通信機能としてUART、I2C通信用のポートを各1ポート備えています。また、デジタルI/Oが出力モードの際はPWMモード(パルス幅変調信号モード)を利用することもできます。特殊な機能としては、konashiとスマホ・タブレット間の受信信号強度(RSSI)を計測する機能が備わっています。
機 能 | 搭載数 | 備 考 |
---|---|---|
デジタルI/O (PIO) | 8port | - |
アナログI/O (AIO) | 3port | リファレンス電圧(1.30V) |
UART通信 | 1port | 2400bps、9600bpsをサポート |
I2C通信 | 1port | デジタルI/Oと兼用 |
PWM出力 | 8port | デジタルI/Oと兼用 |
RSSI計測機能 | - |   |
それでは、具体的にこれらの機能でどのようなスマホ・タブレット端末と連携するガジェットがつくれるのか、例とともに解説します。