Windows Azureは2013年7月、SQLデータベースのストレージへの自動バックアップなどの機能を強化しました。Microsoft Open Technologiesは、Azul Systemsとの提携を発表しています。これによりWindows Azure上でJavaなどオープンソースのアプリケーションをWindows Azure上で利用できるようになりました。まだ同社はJava用開発キットのアップデートも公開しています。

Windows AzureにSQLデータベース自動バックアップ機能などを追加

 2013年7月23日、Windows Azureの2013年7月版アップデートとして、SQLデータベースのストレージへの自動バックアップなど、いくつかの機能強化がありました。

SQLデータベースのストレージへの自動バックアップ機能を追加
 SQLデータベースのストレージへの自動エクスポート機能が追加され、バックアップのタイミングは1日単位で設定でき、BACPAC形式でバックアップファイルとしてストレージに保存、指定した期間保管されます。自動保存されたバックアップからSQLデータベースの作成もでき、SQLデータベースの作成メニューにもインポート機能が追加されています。

SQLデータベース プレミアム版のプレビュー開始

[画像のクリックで拡大表示]

 WPC2013で発表した、占有領域で稼働するSQLデータベースのプレミアム版のプレビューが始まり、Windows Azureのアカウント管理ページにあるプレビュー機能のページから申込みが可能になりました。

Windows Azureモバイルサービスの自動スケール機能追加
 Windows AzureWebサイト、クラウドサービスで提供されている機能である自動スケールがWindows Azureモバイルサービスでも利用可能になりました。

Windows Azure 仮想マシンの新規作成ダイアログの改善
 これまで、“クラウドサービス”はWebロール/WorkerロールのVM機能を提供するサービスを意味していましたが、このたび定義付けが変更され、(これまでのクラウドサービスの)Webロール/Workerロール、およびWindows Azure仮想マシン、両方のVMを配置するための“コンテナー”となります。

 それに合わせて、Windows Azure仮想マシンを新規作成するダイアログに、クラウドサービス(=VMを配置するためのコンテナー)についての項目が追加されています。

 このほか、Windows Azure仮想マシンの新規作成ダイアログで、主要なリソースやプロトコルのポート(エンドポイント)をあらかじめ追加できるようになっています。

Windows Azure Traffic Managerが同管理ポータルで操作可能に
 Windows Azure Traffic Managerの操作を旧ポータルから現在の管理ポータルに移行しました。作成時のダイアログ、または構成の設定画面で負荷分散ルーティングをするサービスの設定や、種類(パフォーマンス/ラウンドロビン/フェールオーバー)を選択できます。

●関連情報
[Windows Azure July Updates: SQL Database, Traffic Manager, AutoScale, Virtual Machines](ScottGu’s Blog)