気温も湿度も高い日本の夏。みなさんはいかがお過ごしだろうか。「もう暑くて暑くてグロッキー気味」という人も多いのでは。

 そんなあなたにおすすめしたいのが、心身の健康度チェックサービスだ。スマートフォンやタブレット、センサーやアブリを組み合わせた、手軽なサービスが増えている。わざわざ病院に出かけたり、血液検査をしたりといった労力をかけずに、自分の精神や身体の状態をある程度把握できる。もちろん、本当に具合が悪い場合は医師の判断を仰ぐべきだが、その前段階の簡易チェックには役立つ。

センサーでバイタルデータを計測し心身状態をチェック

 まずは、センサーを利用したサービスで、Webや電話で比較的簡単に申し込めるものを紹介しよう。

 デジタルヘルス系ビジネスを手がけるWINフロンティアは、いくつかの健康関連サービスを提供している。その一つである「Lifescore」は、ユーザーがウェアラブルな自律神経測定センサーを装着して心拍数を測定し、そのデータを基にストレスやその原因、睡眠の質、活動量などを解析するサービスだ。

 このウェアラブルセンサーは、縦40.8mm×横37.0mm×奥行8.9mmで、重さは13g (電池を含む)と非常に小型(写真1写真2)。心拍センサーに加えて、3軸加速度センサーと温度センサーが内蔵されている。WINフロンティアのWebサイトのフォーム経由か電話で申し込むと、郵送されてくる。左胸に装着してスタートボタンを押せば計測開始。入浴時以外は、ほぼ1日装着してデータを計測する。終わったら封筒で送り返すだけだ。

写真1、写真2●かわいらしいイラストの描かれたセンサー。装着用のパッドで体に固定する
タイトル02
写真1、写真2●かわいらしいイラストの描かれたセンサー。装着用のパッドで体に固定する

 すると、センサー返送後1週間程度で、「メンタルコンディション」と「フィジカルコンディション」に関するレポートが返ってくる。WINフロンティアでは、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏らの監修の下で開発したLifescore Engineで測定データを解析し、自律神経の活動状況などからレポートを作成する。

 「メンタルコンディション」は、心拍数の変化から割り出す自律神経の状態からストレス・リラックス度合いや疲労度について、「起きているとき」「行動分析」「寝ているとき」の3つの切り口から評価。「フィジカルコンディション」は、3軸加速度で計測したデータから、日常の中で体を動かした時間と、歩いているとき、座っているときの姿勢の美しさを評価する。最後に、メンタルコンディションとフィジカルコンディションのバランスを見て、総合的な評価を下す。

 評価内容は、10ページほどのレポートにまとめられて送られてくる。心身状態改善のためのアドバイスは、「40度の風呂に15分入る」「夕食後に30分ウォーキングする」「口角を上げる」など結構具体的だ。このサービスは、メールでの無料相談付き(2往復まで)で1万5000円。このほか、都内にある小林メディカルクリニック東京では、医師の面談付きコースも利用できる。こちらの料金は2万5000円。