「VAIO Pro 11」は、ソニーによる第4世代Coreプロセッサ(Haswell)採用のUltrabookだ。2013年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2013で発表後、日本でも発売された(関連記事:ソニーが世界最軽量のタッチ対応Ultrabook「VAIO Pro」などを発表)。
11インチのタッチ対応モデルは重量が約870gで、ソニーによればタッチ対応Ultrabookとして世界最軽量であるという。2013年6月に発表されたばかりの第4世代Coreプロセッサを搭載しており、高性能を維持しながら、バッテリー駆動時間が大幅に伸びていることが期待できる。
今回はこのVAIO Pro 11を詳しくレビューしていきたい。
店頭モデルが割安、13インチモデルよりカスタマイズ幅は少ない
今回レビューするVAIO Pro 11 red edition(モデル:SVP1121A1J)の主なスペックを以下に示す(詳しくはソニーのWebサイトを参照)。
CPU:Intel Core i7-4500U 1.8GHz(最大3.0GHz)
メモリー:4GB
ストレージ:256GB SSD
GPU:Intel HD Graphics 4400
ディスプレイ:11.6インチ・フルHD(1920×1080ドット)・タッチ対応
OS:Windows 8 Pro(64ビット)
VAIO Pro 11には、店頭モデルとオンラインモデル(VAIOオーナーメードモデル)の2種類がある。さらに限定モデルとして、後述する「red edition」が用意されている。
Core i7プロセッサの型番が“4500U”と4000番台であることからも分かる通り、最新の第4世代Coreプロセッサを搭載する。それに伴い、統合グラフィックスもIntel HD Graphics “4400”に強化されている。
メモリーは4Gバイトを搭載するが、カスタマイズによる増設はできない。VAIO Proの13インチモデルでは8Gバイトを選択できるだけに、やや残念なところだ。
ストレージについて、オンラインモデルでは256Gバイトまたは128GバイトのSSDを選択できる。一方、13インチモデルではより高性能なPCI Express接続の「ハイスピードSSD」を選択可能で、容量も最大512Gバイトとなる。このように11インチモデルはカスタマイズ幅が限られている。
参考までに、評価機の256GバイトSSDではCドライブに208Gバイトが割り当てられており、空き容量は157Gバイトだった。
価格は、店頭モデルが12万~14万円で販売されている。Office Home and Business 2013をプリインストールしていることを考えれば、最新プロセッサーを搭載したハイエンドのUltrabookとして、十分に魅力的な価格といえる。タッチ非対応モデルは、さらに1万円ほど安い。一方、CPUやストレージ、Officeの有無をオンラインでカスタマイズできるVAIOオーナーメードモデルでは、店頭モデル相当の構成で15万円以上となる。店頭モデルに比べれば割高な印象だ。