写真●2013年7月20日に開催した30周年記念イベント。前半はベテラン幹事が30年の活動を振り返り、後半は若手幹事が今後の展望を語りました
写真●2013年7月20日に開催した30周年記念イベント。前半はベテラン幹事が30年の活動を振り返り、後半は若手幹事が今後の展望を語りました
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 日本UNIXユーザ会(Japan UNIX Society、略称: jus)は、UNIXおよびオープンシステムを中心とした計算機関連分野の技術/文化/産業の健全な育成を推進し、広く社会の発展に貢献することを目的に活動する非営利団体です。jusは日本のUNIXおよびオープンシステムに関するユーザーグループの草分け的存在であり、UNIXユーザーを中心とする会員がさまざまな活動を行っています。UNIX技術は、ユーザー主導の議論によって開発されています。ユーザーの集まりであるjusの活動は、このようなUNIXの発展形態にも大きく貢献しています。

 jus単独で運営しているイベントとしては、セミナー形式での勉強会や、実習形式で学ぶワークショップを行っています。テーマはUNIXに限らずIT分野の技術を幅広く扱っています。また、個々の技術者の活動や取り組みを発表していただく研究会を、オープンソースカンファレンスなどの場を借りて全国で開催しています。

 その他の活動として、IT系の各種コミュニティや業界団体/学会との共同運営によるイベントを多数行っています。代表的なものを以下に掲げます。

・Lightweight Languageイベント
・関西オープンフォーラム
・インターネットコンファレンス
・Internet Week

 日本にUNIXが伝わって35年余り、jusが設立されてから30年が経過しましたが、UNIX系OSは廃れるどころかますます利用範囲の拡大を見せており、今やLinuxやBSDはもちろんのこと、MacやスマートフォンまでもUNIXベースのOSで動いています。jusはそんなUNIX系OSのみならず、その上で動くソフトウエア群、さらにはUNIX的な考え方やユーザーコミュニティの形成・発展までも活動対象と考えています。

 UNIX系OSが好きな方だけでなく、ITのさまざまな技術領域に興味のある方にはきっと楽しんでもらえる団体だと思います。また、コミュニティ運営やIT系イベントの運営に興味のある方にも、jusは良い経験の場になるでしょう。ぜひ活動にご参加ください。