バッテリー切れになったスマートフォンやタブレットをその場で充電できるのがモバイルバッテリーだ。使い方は簡単。たいていはパソコンと同じようなホスト側のUSB端子が付いているので、充電したい機器をUSBケーブルで接続するだけでよい(図1)。
このタイプの製品は携帯電話向けなどで従来からあったが、スマートフォンが普及するにつれて利用者が増え、今や家電量販店のアクセサリー売り場で一角を占めるほどの人気商品になっている。ノートパソコンの充電に使える製品もある(図2)。
出力と容量をチェック
モバイルバッテリーには形や大きさの違ういろいろな製品がある。製品選びで特に重要なのは「出力」と「容量」だ(図3)。この2つが、自分が使うスマートフォンやタブレットに適している必要がある。製品によっていろいろ違うので注意したい。
出力は、電気を押し出す力であり、「A(アンペア)」を単位として表記される。容量は、バッテリーに蓄えることのできる電力であり、「mAh」を単位として表記される。この両方が、充電したい機器の必要とする値以上になっていればよい。
最新のスマートフォンほど、充電に必要な出力や容量は大きい。少し前は0.5Aの出力で、電池容量も1500mAhに満たない機種が多かった。最新機種は充電に必要な出力が1A、容量が2000mAhを超える製品も登場している。
また、タブレットは出力が2A、容量が4000mAhを超えるので、スマートフォン向けのモバイルバッテリーでは充電できない場合がある。
充電に必要な出力や容量は、スマートフォンやタブレットのマニュアルやWebサイトに記載がある。記載がない場合は、動作検証済みのモバイルバッテリーを選択するとよい。出力や容量とともに、製品のパッケージなどに記載されているので、購入時に確認して選ぼう。