ノートパソコンやスマートフォン、タブレットで、すぐにできるバッテリー切れ対策は、消費電力をなるべく減らす節電設定にしておくこと。いわゆる省エネである。WindowsやAndroid、iOS(iPhone/iPad)などが備えている設定機能で画面の明るさを調節し、使っていない機能をオフにする。また、節電用のソフトがあれば、設定を切り替える手間を省ける。

図1●Windowsの「電源オプション」で省エネ設定に
図1●Windowsの「電源オプション」で省エネ設定に
Windowsには節電設定の機能があり、CPUやハードディスク、無線LAN機能などの動きをきめ細かく指定できる。画面はWindows 8。コントロールパネルの「電源オプション」で「プラン設定の変更」を表示させた。
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図2●パソコンメーカーが提供する節電ソフトもある
図2●パソコンメーカーが提供する節電ソフトもある
独自の設定画面や機能を搭載した省エネソフトがある。Windowsの電源オプションよりも操作性を高め、省エネ機能を活用しやすくしている。
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 Windowsの標準機能なら、コントロールパネルにある「電源オプション」を設定するのが基本。「バランス」「省電力」といった、電源の使用プランがあらかじめ用意されており、「プラン設定の変更」で画面の明るさや、スリープ状態に移行する時間などを変更できる(図1)。さらに「詳細な電源設定の変更」で、CPUやハードディスクの動作、無線LAN機能などについて、きめ細かく省電力設定をすることも可能だ。

 最近のノートパソコンなら、メーカー独自の節電ソフトを搭載している場合が多い。東芝の「ecoユーティリティ」やレノボ・ジャパンの「Lenovo Energy Management」などがある(図2)。わざわざ電源オプションを開かなくても、ワンクリックで節電設定に切り替えられる。

 スマートフォンやタブレットについても、OSの設定変更が対策の基本。AndroidやiOSで、画面の明るさや、データ同期の時間調整、GPS機能やBluetooth使用のオンオフなどを指定する。なお、Androidでは項目によって設定画面が複数に分かれているので煩雑。うっかり設定を忘れると、いつの間にかバッテリー残量がわずかになっているということになりかねない。