就職(リクナビ)や結婚(ゼクシィ)、住宅購入(SUUMO)などの「ライフイベント領域」や、グルメ(ホットペッパー)に旅行(じゃらん)などの「ライフスタイル領域」。様々な事業領域において、情報誌やWebサービスを展開するリクルートグループ。

 筆者の河野彰博氏が所属するリクルートテクノロジーズは、これらWebサービスを開発するIT機能と、グループ横断でネットマーケティングを支援する機能を担っている。

 同社は事業会社におけるIT部門として、「ただ言われた通りにシステムを作る」ということは求められていない。むしろ、ITの観点からビジネスサイドに「もの申す」ことが日々求められている。

 リクルートグループに限らず、ITエンジニアたるもの、これからはビジネスにもの申すスタンスが必要になる。そんな思いを河野氏はどんなシーンで発揮してきたのか。それぞれのシーンで得られた教訓とともに、紹介していく。