■受験者数と合格者数の推移

 情報セキュリティスペシャリスト試験は、共通キャリア・フレームワークのレベル4に対応する高度区分の試験の一つです。情報セキュリティ機能の企画から要件定義、開発、運用、保守に至る一連の業務に関する知識を有し、情報セキュリティ技術の専門家として情報セキュリティ管理を推進・支援するための実践能力が要求されています。

 ここでは、平成23年度春期から平成25度春期までに実施された、過去5回における応募者・受験者・合格者の推移を見てみましょう。

表1●情報セキュリティスペシャリスト試験における過去5回の応募者・受験者・合格者の推移
  応募者 受験者 合格者
応募者数 前年同期比増減率 受験者数 受験率 合格者数 合格率
平成23年度
春期
30,704 1.3% 19,445 63.3% 2,712 13.9%
平成23年度
秋期
26,539 -8.5% 17,753 66.9% 2,398 13.5%
平成24年度
春期
29,756 -3.1% 19,711 66.2% 2,707 13.7%
平成24年度
秋期
28,188 6.2% 19,381 68.8% 2,700 13.9%
平成25年度
春期
28,930 -2.8% 19,013 65.7% 2,490 13.1%

 応募者数や受験者数に大きな変化はなく、合格率も13%~14%程度で推移しています。受験率は65%程度と低く、実際に受験した方々の能力レベルから考えると、この合格率は決して高くありません。このように情報セキュリティスペシャリスト試験の難易度は高く、合格のためには事前の受験対策が必要になります。

■平成25年度春期試験の得点分布

 情報セキュリティスペシャリスト試験を含む高度試験では、多段階選抜方式と呼ばれる採点方式が採用されています。この方式では、午前I試験の得点が基準点(60点)に達しない場合には、以降の試験(午前II、午後I、午後II試験)の採点は行われずに不合格となります。午前II、午後I試験も同様で、得点が60点に達しない場合には、以降の採点は行われません。

 ここでは、平成25年度春期試験における午前I、午前II、午後I、午後II試験それぞれの得点分布と合格率を見てみましょう。