■ 秋期試験の変更点

 平成25年秋期試験では、応用情報技術者の出題数が変更されます。最初にそれを確認しておきましょう。午後試験が11問中6問解答となりました。これまでは12問中6問解答だったものです。従来問3として出題されていた「経営戦略、情報戦略、戦略立案・コンサルティング技法」の分野の問題がカットされることになります。

 これまでストラテジ分野を得意としている方は、問1・問2では問1を選択し、問3~問12からは問3が選択できるということで、やや有利な感がありました。そのメリットがなくなり、テクノロジ分野から最低2問は解答しなければならなくなります。より一層の準備が必要です。

■ 平成25年春期試験の難易度

 平成25年春期の出題の難易度は、午前試験、午後試験ともに標準的と考えます。過去に出題されていないテーマや用語の出題もあり、広範囲な知識を求められます。

 試験の出題分類や時間、合格基準、実際の過去問題などは、情報処理推進機構のサイトをご覧ください。

■ 統計情報・得点分布

 平成25年春期試験の統計情報の応募状況と合格者数は、以下のようになっています。

 得点分布は次の図のようになっていました。

図1●平成25年春期の午前問題の得点分布
図1●平成25年春期の午前問題の得点分布
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図2●平成25年春期の午後問題の得点分布
図2●平成25年春期の午後問題の得点分布
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 赤い線が、60点の合格ラインです。全受験者の40%が午前試験を突破して午後に進み、その中の48%が午後の試験も突破して合格を勝ち取っています。前々回(24年秋期)試験からの傾向として、午前の突破率が低いことが挙げられます。「応用情報は、記述式の午後が難関」というイメージが強いと思われますが、実際には6割の方が午前の合格ラインをクリアできておらず、午後は採点されないということになります。

 午前・午後どちらかに特化するのではなく、両方の学習が必要でしょう。また午前の分布をみると、50~59点の山が一番高く、合格まであと一歩、極論すればあと1問か2問の正解で合格ラインに達した人が多いことがわかります。もうひとふんばり、と考えましょう。