San Mateo (カリフォルニア州) で開催されたMaker Faireでは、3Dプリンター機器に加え、3Dプリント・クラウドが出展されていた。3Dプリント・クラウドとは、3Dオブジェクトの印刷サービスで、利用者はパソコンやスマートフォンから、3Dプリンターを使うことができる。

専用Webサイトで3Dモデルをデザイン「Shapeways」

 ShapewaysはNew Yorkに拠点を置くベンチャー企業で、3Dプリント・サービスを提供している。Shapewaysは、2007年に、オランダのRoyal Philips Electronicsからスピンアウトして誕生した。Shapewaysのブースには、「Made in the Future」 (未来製) というタグラインが掲示され、プリントされた商品が展示されていた(上の写真)。

 Shapewaysの利用法は簡単で、利用者が専用Webサイトで3Dモデルをデザインし、そのファイルをクラウドにアップロードする。Shapewaysは、アップロードされたファイルを、3Dプリンターで印刷し、完成品を利用者に郵送する。また、専門家がデザインした作品を購買することもできる。

 Shapewaysのブースでは、猫のフィギュア、メッシュの花瓶、サメが口を開けた小物入れなど、装飾品を中心に展示されていた。ブース側面には、これをガラス窓に見立てて、スタイリッシュなシェイドが展示されていた。これらの商品は、プロのデザイナーが制作したものだけでなく、一般消費者がデザインしたものも含まれる。Shapewaysのクラウドを利用すれば、個人が家庭で3Dプリンターを購買しなくても、3次元オブジェクトの製作を楽しむことができる。