Maker Faireが、San Francisco空港そばの、San Mateo Event Centerで開催された。Maker Faireとは、芸術、工芸、エンジニアリング、科学技術を中心とする展示会で、会場にはハッカーやマニアが制作したユニークな作品が数多く展示されていた。今年のハイライトは3Dプリンターで、会場内に3Dプリンティング・パビリオンが設けられ、3Dプリンター機器、3Dプリント・サービス、3Dプリンティング研究が紹介された。

 上の写真は会場内で3Dプリンターのデモを行っている様子。これらプリンターはPP3DP社製で、同社はこれら製品でマイクロ・ファクトリーを提供するとしている。ビジネスとは別に、3Dプリンターは子供たちに大人気であった。

伸び縮みするブレスレットを印刷

 MakerBotは、Brooklyn (ニューヨーク州) に拠点を置く企業で、3Dプリンターを製造販売している。MakerBotは2009年に、Bre Pettisらにより創業され、家庭向けの普及型3Dプリンターの製造販売をいち早く開始した。MakerBot最新モデルはReplicator 2で、デスクトップ形状の3Dプリンターである。これは第四世代の製品で、価格は2199ドル。MakerBotオンライン・ストアーやAmazon.comで販売され、消費者向けプリンターのハイエンド機という位置づけである。

 会場ではMakerBotのブースに設置されたReplicator 2で3Dプリントのデモを行っていた。水色のテーブルの上でアクセサリーが印刷され、いまちょうど、ブレスレットのプリントが終了したところである (上の写真)。

 上の写真右側がプリントされたブレスレットで、手に持つと、伸び縮みする。鎖 (同左側) をプリントするデモも行われていた。

 展示会の直後、MakerBotはStratasysに4億300万ドルで買収された。Stratasysは、Edina (ミネソタ州) に拠点を置く企業で、工業用の3Dプリンターの製造販売を行っている。3Dプリンター市場では、早くも、ベンチャー企業の買収が始まっている。