参議院選挙の投開票が2013年7月21日に迫った。インターネットを活用した選挙活動が解禁されたことで、7月4日の公示日以降も候補者は活発に情報を発信した。一方、有権者はネット選挙運動に対しどう反応しているのか。ネット選挙運動の代表的なツールであるミニブログ「Twitter」の投稿分析から、初のネット選挙の盛り上がりを総括してみよう。

自民が全投稿の4割で圧倒

 記事で紹介する分析データは、Twitterの全投稿分析を手がけるプラスアルファ・コンサルティングから提供を受けた。Twitterの日本語投稿から、政党名や参院選の争点となっている政策キーワードを含むものを抽出。その数から選挙への関心度を探っている。

 例えば、これから紹介する政党別の投稿数は、略称も含めた政党名を含む全ての投稿を抽出してその数を集計した。「自由民主党」「自民党」「自民」などを全て自民党としている。集計期間は、東京都議会選挙に関する投稿がやや落ち着いた6月24日(火曜日)~7月18日(木曜日)までである。

 全投稿の4割を占める圧倒的な強さを見せたのが自民党で、2位の民主党のほぼ倍に達する(図1)。3位と4位は共産党と日本維新の会が争ったが、最後の追い上げで共産党が3位に付けた。後は公明党、社民党、みんなの党などと続く。これらの集計では政党を支持する投稿だけで無く、ネガティブな発言も含まれる。政党名を含む記事タイトルなど、ニュースの単純なリツイートも多い。今回の分析ではネガ発言も含め、投稿が多いほど政党に対する話題度、関心度が高いと考えている。

図1●政党名を含むTwitter投稿の政党別シェア<br>都知事選の投稿が落ち着いた直後の6月24日~7月16日までの投稿を集計した。
図1●政党名を含むTwitter投稿の政党別シェア
都知事選の投稿が落ち着いた直後の6月24日~7月16日までの投稿を集計した。
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