米グーグルは現地時間2013年7月15日、パソコンなどから利用できるWeb版のGoogle Playのリニューアルを実施。スマートフォンやタブレットで利用するアプリ版に近いデザインやインタフェースへと、大幅に変更が加えられている(写真1)。
そこで今回は、リニューアルされたWeb版の変更個所をチェックするとともに、アプリ版のGoogle Playとの相違点を挙げることで、Google Playに対するグーグルの考え方や狙いを探る。
アプリ版と統一されたデザインに変更
グーグルは、自社サービスのデザインやインタフェースを予告なく変更することが多い。今回のデザインも、Google I/Oなどで事前に公開されていたものではあるが、具体的な変更時期については特に触れられておらず、急な変化に驚いている人も多いことだろう。
Web版のGoogle Playは、アプリのダウンロードや購入という側面でいうと、パソコンの利用が海外ほど積極的でない日本においては、デザインが変化してもあまり大きな影響を与えることはないと考えられる。だがGoogle Playの動向を探る上では重要なツールとなっているほか、変更点からグーグルのマーケットに対する方針が見えてくることもあり、しっかり確認しておきたい。
今回のリニューアルで特徴的なのは、アプリ版のデザインに大きく近づけたことだろう。従来、Web版はトップページに大型のバナーを設置しタブを多用したスタイル、アプリ版はタイル風のデザインを主体としたスタイルというように、両者でデザインやインタフェースの傾向に大きな違いが見られた。だが今回のリニューアルにより、Web版もアプリ版と同様のデザインに変化。デザインの共通化がなされたといえる。
それゆえアプリマーケットのトップページは、特集の画像バナーとおすすめアプリのアイコンが大きく表示されるようになった一方、リニューアル前に存在していたアプリ個別の大型バナーや、ランキングやカテゴリを表示する画面左側のタブが廃止となった。
タブの位置には新たに、自身がダウンロード・購入したアプリにアクセスしやすくする「マイアプリ」や「Googleのおすすめ」が追加された一方、タブに備えられていたカテゴリやランキングはトップページの上部に移動し、目立たない形となった。