写真1●ソフトバンクモバイルの「SoftBank  SmartTV」
写真1●ソフトバンクモバイルの「SoftBank SmartTV」
[画像のクリックで拡大表示]

 ソフトバンクモバイルが7月から本格配信サービスを展開している、スティック型端末による動画配信サービスである「SoftBank SmartTV」をテストした。スティックは同社のオンラインサイトや同社ショップに用意され、月額利用料が490円の有料サービスである。

 テスト環境は、ネット環境にJCN(ジャパンケーブルネット)のSmart TV Boxによる無線LAN回線を準備した上で、同Boxそばにヤマハ AVレシーバー「RX-V375」を設置した。そして、その背面HDMI端子に本ステックを直接挿入した。USB電源はフロントのiPod/iPhone用USB端子よりとった(写真1)。

「スマートフォンによる操作自体は非常に快適」

 筆者は、ディズニー・モバイルのスマートフォン「DM012SH」を契約しキャンペーンで本スティックを無料で手に入れた。本スティックを操作するには、契約状態にあるソフトパンクモバイル(ディズニー・モバイルを含む)のスマートフォン(iPadを含む)が不可欠である。本スティックの初期動作のたびにSIM認証によるアクティベーションを行い契約行為を管理している。

写真2●BBTV NEXTのチャンネルを選択
写真2●BBTV NEXTのチャンネルを選択
[画像のクリックで拡大表示]

 SoftBank SmartTVのサービスは大きく分けて四種類ある。本稿でも何度か登場した「TSUTAYA TV」、ソフトバンクとエイベックスが提携してスタートさせた「UULA」。無料動画の充実で接触率があがってきている「Gyao」、そして、本スティックでの多チャンネルOTTサービスである「BBTV NEXT」(写真2)というラインナップだ。

 スマヘートフォンのバージョンアップや本スティックの操作アプリ「Softbank Smart TV」のダウンロードとバージョンアップなど、視聴環境の構築にはやや難儀なところもあった。特にスマートフォンの無線LAN接続上の信号強度が強くないと、アプリによる本ステッィクの操作が途切れることもあるので、通常の居宅リビングあたりが使用環境の推奨される面積の範囲かもしれない。無論、無線ルーターの送信強度や室内の電波環境など無線LAN特有の使用環境の考慮も必要であろう。

 まずは、作品の視聴にも馴れているTSUTAYA TVで画質を確認することにした。

 TSUTAYA TVを楽しむには、通常、内蔵テレビのアプリだとクレジットカードなどを用いて登録した上で自己IDを取得する必要がある。しかし、SoftBank SmartTVのTVサービスには自動的に電話番号課金が施され、携帯電話の料金とともに引き落とされるという仕掛けがある。この場合、エンドユーザーは気軽な気持ちでTSUTAYA TVを利用してもみようと考えると感じた。筆者は、一年間、1カ月に1本のハイビジョン作品を無料でレンタルが可能なキャンペーンに応募したため、本スティック上のTSUTAYA TVで毎月1本づつ新作をハイビジョンの画質で楽しむ方がリーズナブルだと感じたことを付け加えておく。