<個人・グループ賞>Jota+
作者:Aquamarine Networks.

 いつでもどこでもパソコン並みの機能を使えるスマートフォン。文書作成のためのアプリはたくさんリリースされているものの、ちょっとしたメモから長文の作成までに対応してくれるテキストエディタは、まだまだ少ないのが実情だ。

 「個人・グループ賞」を受賞した「Jota+」は、そんなスマホのユーザーニーズに応えてくれるアプリだろう。Aquamarine Networks.による本アプリは、「Jota Text Editor」の後継としてリリースされたアプリで、フル機能を使用できる有償版と、一部の機能が制限される無償版が提供されている。長文の編集に対応し、複数ファイルの同時編集が可能なことが特長で、これによってレポートやビジネス文書もスマートフォンで容易に作成、編集が行える。日本語だけでなく、英語、ドイツ語、ロシア語、韓国語、中国語などに対応し、物理キーボードも使える。

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写真●Jota+
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 実際に使用してみると、文書の「書き手の気持ち」をよく理解したアプリだと感じる。例えば、文書の作成や編集においてよく使用される「Undo(やり直し)」「Redo(やり直しの取り消し)」「Open(ファイルを開く)」「History(履歴)」「Save(保存)」「Close(閉じる)」などのボタンが、ソフトウェアキーボードの上部に常に表示されている。これにより文書作成時の素早い操作が可能だ。また、画面上部には「切り取り」や「コピー」「貼り付け」などの各ボタンも表示されているので、初めて使う人でも操作にストレスを感じることなく、文書の作成や編集作業を行えるだろう。

 複数ファイルの同時編集機能も直感的で使いやすい。複数のファイルがタブで表示されるので、タブをタップして文書を切り替えながら、文書作成はもちろん、「コピー」や「貼り付け」を繰り返して文書を完成させていく作業も簡単にできてしまう。

 Dropbox、Google Drive、Box、SKyDriveなどの外部クラウドシステムにも対応しているため、パソコンで作成した文書をクラウドに保存し、外出先で文書をダウンロードして「Jota+」で編集するといった使い方もできる。仕事でもプライベートでも文書を作成する機会の多い人に、メインのテキストエディタとして使い込んでいただきたいアプリだ。