<大賞> 「NaviCon」
作者:株式会社デンソー

 もはや自動車になくてはならないものとなったカーナビ。でも、自動車に乗ってからカーナビを操作して目的地を探したり設定したりするのは、意外に面倒な作業だ。多くの人は、スマートフォンで目的地や行きたい場所を調べているので、スマートフォンで探した目的地などの情報をそのままカーナビに設定できてしまえばとても便利だ。大賞を受賞したデンソーの「NaviCon」は、そんな機能を提供してくれるアプリだ。

写真●スタート画面
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写真●マップ画面
Google PlayのNaviConのページより引用
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 まず、NaviConを使ってみて、「これは便利だ」と素直に思えたのは、カーナビの「リモコン」として使える機能だ。NaviConの「接続先設定」から、使用するカーナビを選ぶことで、リモコンとして使用できるようになる。対応カーナビの機種は40機種以上で、国内で販売されているカーナビの多くで使える。車の後部座席からも、カーナビを操作できるようになるのは非常に便利だ。

 また、NaviConを地図アプリと連携させて使うことで、目的地や経由地の検索と登録、そして、スマートフォンで調べたそれらの情報をカーナビへの転送し、設定までができてしまう機能も備えている。カーナビへのデータの転送は、BluetoothやNFC、USBケーブルによって行える。古いカーナビでもマップコードと呼ぶ数字によりで行き先を指定できる。複数の地点情報から、それらの地点を回るルートプランを作成して、カーナビに転送することも可能だ。

写真●古いカーナビでもマップコードで行き先を指定できる
Google PlayのNaviConのページより引用
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写真●連携アプリは250種以上
Google PlayのNaviConのページより引用
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 現在、利用可能な地図やナビアプリは続々と増加し250種類以上になっている。今後の展開が楽しみな、ひとつのプラットフォームであるともいえるだろう。なお、NaviConは、協賛のソニーモバイルコミュニケーションズによる「グローバル賞」も受賞している。